【購入者が解説】チューダーは正規店でなぜ買えない?入手困難モデルからリセール率まで徹底解説

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ロレックスの兄弟ブランドとして、近年人気が急上昇しているチューダー。しかし、いざ正規店に行っても、「欲しいモデルが手に入らない(買えない)」という声をよく耳にします。なぜチューダーは買えないのか?この記事では、現役チューダーオーナーである筆者の実体験を交えながら、その真実に迫ります。

この記事を読めば、チューダーの入手の難しさや、ネット上で囁かれるネガティブな評判の真偽が分かり、賢く、そして自信を持ってチューダーを購入するための知識が身につきます。

記事のポイント

入手困難

・ロレックスの戦略と共通点があり、需要過多が原因。

・特に人気モデルは正規店で出会うのが非常に難しい。

評判

・「買ってはいけない」「恥ずかしい」という評判は誤解からくるもの。

・実用性やコストパフォーマンスに優れた、魅力的なブランド。

価値

・一部の人気モデルはリセール率が高い。

・正規メンテナンスで長く愛用できる。

チューダーは本当に正規店で「買えない」のか?入手困難モデルの実態

チューダーの人気が年々高まっていることは、時計愛好家の間では周知の事実です。特に、特定のモデルは正規店で在庫を見つけることが非常に難しく、「ロレックスと同じように買えない」という声も聞かれます。では、なぜこのような状況が生まれているのでしょうか。

なぜチューダーは入手困難なのか?

まず第一に、需要と供給のバランスが崩れていることが挙げられます。近年、ロレックスの価格高騰と入手困難化が進むにつれて、品質が高く、デザイン性も優れたチューダーに注目が集まりました。ロレックスの技術や思想を受け継ぎながらも、より手の届きやすい価格帯であるという点が、多くの消費者に評価されたのです。

さらに、ロレックスと同じく、チューダーも意図的に流通量を調整しているという側面があります。市場に供給する量を抑えることで、ブランドの希少価値を高め、消費者の購買意欲を煽るという戦略です。この戦略は、消費者を「今買わなければ手に入らない」という心理状態にさせ、需要をさらに押し上げる効果があります。

【実体験】正規店巡りで分かった「買えない」真実

私は以前からチューダーのブラックベイ フィフティエイト(BB58)に強い関心を持っていました。ある日、思い立って都内の正規店を巡ることにしました。インターネットで「チューダー 入手困難」という情報を目にしていたため、正直なところあまり期待はしていませんでした。

しかし、実際に店舗に足を運んでみると、想像以上に厳しい現実が待っていました。

1店舗目の店員さんは非常に丁寧でしたが、「BB58は非常に人気が高く、いつ入荷するかは全く分かりません」と一言。続けて、「もし入荷しても、すぐに売れてしまうので、入荷のタイミングで来店されないと難しいです」と教えてくれました。

2店舗目では、少し粘り強く話を聞いてみたところ、店員さんは「ブラックベイのブレスレットモデルは、ここ数ヶ月で一度も入荷していません」と衝撃の事実を明かしてくれました。この時、私は「買えない」という噂が単なる誇張ではないことを肌で感じました。

その後もいくつかの店舗を回りましたが、結果はどこも同じでした。どの店舗にもBB58やペラゴスなどの人気モデルはショーケースになく、入荷状況も不明とのことでした。

この実体験から、私は「チューダーが買えない」というのは、人気モデルに限定された、紛れもない真実であることを確信しました。特に、以下のようなモデルは、正規店で見つけることが非常に困難です。

入手困難ランキングTOP5

私の実体験と市場の動向から判断した、入手困難なチューダーモデルをランキング形式で紹介します。

順位モデル名入手難易度理由
1位ブラックベイ フィフティエイト★★★★★発売以来の圧倒的な人気。ヴィンテージ感と装着感の良さが魅力。
2位ペラゴス 39★★★★☆軽量なチタン素材と、絶妙なサイズ感が評価され、需要が急増。
3位ブラックベイ 54★★★★☆BB58よりさらに小ぶりなサイズで、ヴィンテージ愛好家から絶大な支持。
4位ブラックベイ GMT★★★☆☆通称「ペプシ」。ロレックスGMTマスターⅡの代替品として人気。
5位レンジャー★★★☆☆シンプルなデザインと実用性で、徐々に人気が高まっている。

「買ってはいけない」は本当か?チューダーの真価を問う

インターネット上では、「チューダーは恥ずかしい」「人気がない」「買ってはいけない」といったネガティブな意見を見かけることがあります。しかし、これらの意見は果たして真実なのでしょうか?私は、これらの意見がチューダーの真の価値を見誤っていると考えています。

チューダーが「恥ずかしい」「人気がない」と言われる理由

これらの意見が生まれる背景には、いくつかの要因が考えられます。最も大きな要因は、ロレックスという絶対的なブランドの存在です。チューダーはロレックスの「ディフュージョンブランド(普及版ブランド)」として誕生した歴史を持つため、「ロレックスが買えない人が買うブランド」というレッテルを貼られることがあります。特に、高級時計に詳しくない層や、ブランドの知名度だけを重視する人々から、このような批判的な声が上がることがあります。また、過去には、チューダーのロゴがバラのマークから盾のマークに変更された際、一部のファンから「デザインがダサい」と揶揄されることもありました。しかし、これらの批判は、チューダーの時計そのものの品質や価値とは無関係な、表面的なものです。

チューダーの真の魅力と所有者が語る「価値」

チューダーの真の価値は、その実用性とコストパフォーマンスにあります。ロレックスと同じく、高い防水性能や耐久性を備えながらも、より手の届きやすい価格で提供されています。これは、自社製ムーブメントの開発や、徹底したコスト管理によって実現されたものです。さらに、チューダーは独自の哲学に基づいたデザインを追求しており、ヴィンテージウォッチからインスピレーションを得たモデルや、個性的なカラーリングのモデルなど、ロレックスにはない独自の魅力を放っています。私自身、BB58を所有していますが、その着け心地の良さや、ケースの仕上げの美しさには日々感銘を受けています。決して「ロレックスの代替品」ではなく、チューダーという唯一無二のブランドとして、愛着を持って使用しています。

チューダーとオメガ、購入するならどっち?

チューダーの購入を検討する際、多くの人が比較対象とするのがオメガです。どちらも高い品質と長い歴史を持つブランドですが、それぞれに異なる魅力があります。

項目チューダーオメガ
デザインヴィンテージ感、ツールウォッチとしての機能美洗練されたデザイン、現代的なエレガンス
ムーブメント自社製ムーブメント、COSC認定のモデルもMETAS認定のマスタークロノメーター、高耐磁性
リセール率人気モデルは比較的高いモデルによるが、安定したリセール率
知名度ロレックスの弟分として知られるスピードマスターやシーマスターで世界的知名度
価格帯オメガよりやや安価なモデルが多いチューダーより高価なモデルが多い

どちらを選ぶかは、個人の好みや価値観によって異なります。ヴィンテージ感や実用性を重視するならチューダー、洗練されたデザインや革新的な技術を求めるならオメガが良いでしょう。

チューダーの資産価値とメンテナンス

高級時計を購入する上で、資産価値やメンテナンスは重要な要素です。チューダーはこれらの面でどのような評価を受けているのでしょうか。

チューダーのリセール率(換金率)はどれくらい?

チューダーの資産価値は、モデルによって大きく異なります。ブラックベイやペラゴスなどの人気モデルは、需要が高いため、比較的高いリセール率を維持しています。特に、生産終了したモデルや限定モデルは、プレミア価格で取引されることもあります。しかし、すべてのモデルが高いリセール率を誇るわけではありません。不人気モデルや生産数の多いモデルは、定価を割ることも珍しくありません。

正規メンテナンスの重要性

チューダーの時計を長く愛用するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。チューダーは、ロレックスと同じく、正規サービスでのオーバーホールを推奨しています。

  • オーバーホールの頻度: 多くのブランドが「3〜5年に一度」を推奨する中、チューダーは自社製ムーブメントを搭載したモデルについて、10年に一度のオーバーホールを推奨しています。これは、ムーブメントの堅牢性と信頼性の高さを物語っています。
  • 防水性能: 電池交換やオーバーホール時には、防水パッキンの交換が必須です。これを怠ると、水や埃が内部に侵入し、故障の原因となります。

【体験談】正規サービスで驚いたこと

私は、数年前に購入したチューダーの時計を初めて正規サービスに持ち込みました。以前、別のブランドの時計を一般の修理店に出したことがあり、その時と比べて対応が全く異なり、驚いたことを今でも覚えています。

正規店のサービスカウンターでは、まず専門のスタッフが時計の状態を細かくチェックしてくれました。小さな傷や汚れも見逃さず、私が気づかなかった不具合まで指摘してくれました。そして、「オーバーホールには〇〇という工程が含まれ、費用は〇〇円です」と、非常に明確で分かりやすい説明を受けました。

特に驚いたのは、サービス後の対応です。修理が完了した時計は、丁寧にクリーニングされ、ピカピカの状態で返ってきました。さらに、修理内容の詳細が記されたレポートも添えられており、時計がどのような状態だったのか、どのような修理が行われたのかが一目で分かりました。このレポートは、将来的に時計を売却する際にも重要な証明となるため、非常に価値のあるものです。

この経験から、私は高級時計のメンテナンスには正規サービスが不可欠であることを確信しました。目先の安さで妥協するのではなく、時計の価値を維持し、長く愛用するためには、正規サービスへの依頼が最も賢明な選択だと強く感じています。

まとめ:チューダーは「買ってはいけない」のではなく「買うべき」ブランド

チューダーは、その価格帯やロレックスとの関係性から、時に誤解されることがあります。しかし、実際に所有し、その真価を知れば、それが全くの誤解であることに気づくでしょう。

チューダーは、独自の哲学と高い技術力で、魅力的な時計を作り続けています。「買ってはいけない」という言葉は、チューダーの真の価値を知らない人々の言葉です。

賢く購入するためのヒント

  • 正規店: 入手は困難ですが、正規店での購入は最も安心できます。根気強く店舗に通うことが、手に入れるための近道です。
  • 中古市場: 信頼できるショップを選べば、状態の良い人気モデルを見つけられる可能性があります。

この記事が、あなたのチューダーに対する疑問や不安を解消し、素晴らしい一本との出会いを後押しできれば幸いです。

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